うつ病(大うつ)の特徴 睡眠障害と食欲の異常

食欲亢進

うつ病(大うつ)の特徴のひとつは睡眠不足や過眠などの睡眠関連障害です。これは、不眠になる場合と、過眠になる場合に分けられ、どちらの症状が出るかは個人差があります。

特にうつ病では不眠が現れます。寝付きが悪くなるだけでなく、夜中に目が覚めてしまい、そのまま寝付けなくなったり、朝早く目が覚めたりします。眠りが浅く、悪夢にうなされることもよくあります。

朝早く目が覚めてしまうケースでは、人により時間帯は違いますが、午前3時頃だったり、4時ころだったりします。共通しているのは、早くに目が覚めたからといってすぐに起き上がれるわけではなく、布団の中で悶々としています。

睡眠過多のケースでは、夜の睡眠時間が極端に長くなったり、日中も寝てばかりいるといった症状が現れます。

うつ病(大うつ)では、睡眠が不足する傾向がよく見られますが、他のうつ病、非定型うつや、季節性うつ、双極性うつなどの場合には睡眠過多になって朝が起きづらくなる傾向があります。

食欲・体重の異常

うつ病(大うつ)では、食欲の異常とそれに伴う体重の変化いう特徴もあります。これには、食欲や体重が大幅に減少する場合と、過食になり増加する場合があります。

食欲がなくなってしまったうつ病の人は、「何を食べても砂を噛んでいるようだった」、「食べないといけないのはわかっているので、無理やり口の中に押し込んでいる」などというように訴えることがよくあります。

このように、食欲が減るばかりではなく、食べ物を味わうことにも支障が出て、食事自体が何の楽しみもないものになることがあります。

食欲の減退に伴い、特にダイエットなどの食事制限をしていないにもかかわらず、体重が減少します。重症になると、食欲減退に加え、自殺念慮も加わり、絶食状態に進むこともあります。

食欲減退に比べると少数ですが、逆に食欲が増して、甘いものなど、特定の食べ物ばかり欲しくなることもあります。うつ病(大うつ)では、食欲が落ち、味もしなくなり、体重も5キロ以上痩せるのが典型的なパターンです。

それに比べ、非定型うつでは過食気味になり、体重増加の傾向が出ます。季節性うつや双極性のうつでも睡眠時間増加や運動不足のため、体重が増えることが特徴です。

ここで取り上げた睡眠と食欲は、生命維持のために欠かせない重要なものです。家族など、周囲の人の目にもとまりやすいので、1週間以上このような異常が続いた場合は、放置せずに心療内科や精神科などを受診するようにしましょう。