ストレスは抑えようとすれば逆効果

我慢はいつか限界をむかえる

心身の様々な疾患の原因にストレスがあります。ストレスに上手に対処するための重要な点について考えてみましょう。

ストレスのコントロール

4種類のストレスと3つのストレスダメージ段階」のページでも注目しましたが、わたしたちは大きく分けて4種類のストレスを経験します。それは以下にあるとおりです。

①暑さ、寒さ、湿度、騒音などの環境的なストレス

②病気、炎症、食中毒、感染症、カビといった微生物やウィルスなどの生物的なストレス

③たばこ、添加物、保存料、酵素、薬物、化学物質などの化学的なストレス

④人間関係の悩み、貧困、怒りや不安や孤独感などの精神的なストレス

このように、ストレスには原因になる何かが必ずあります。その原因を上手にコントロールできるならストレスは軽減することができます。

わかりやすい例であれば、私たちは暑いというだけでストレスを感じます。この場合、ストレスの原因は「温度」ですから、それをエアコンや扇風機、服装、冷たい食べ物や飲み物などにより、快適と感じる気温まで調整することができます。温度の調整をしたにすぎませんが、それはストレスの原因をコントロールしたことにもなるのです。

自分でコントロールできるストレス原因ならば、対処する力は自分の手の中にあります。ですから、自分が置かれた状況下でストレス原因をどれほどコントロールできるかが鍵になります。

しかし、人間関係のように、自分だけではコントロールが難しいこともあります。どうしても生じてしまうストレスをどう扱えばよいのでしょうか。

抑えようとすれば逆効果

ストレスに関する大切なポイントは、「ストレスは抑えようとすればするほど増大する」ということです。いつでも我慢のしすぎはよくありません。

人間関係のような自分ではコントロールが難しいストレス原因の場合、継続的に生じてしまうストレスを処理しなければなりません。

先述のとおり、ストレスは何らかの原因があって私たちが感じるものです。興味深いことに、ストレスには自覚できるものと自覚しにくい無意識レベルのものがあります。

自覚できるストレスだとわかりやすいのですが、無意識レベルのストレスは厄介なものです。知らない間にストレスが溜まり、気が付くと心身症やうつ病などになって現れるといったことが生じるからです。

どちらにしても、生じてしまう余分なストレスは発散させなければなりません。抑えこもうとしたり、無視しようと試みるのは賢明な対処法ではないのです。

だからこそ、専門家によるカウンセリングにおいては、自分の感情を吐き出して抑えこまないようにしたり、考えを整理して、無意識レベルの曖昧だった気持ちや事態をはっきりさせ、言語化し、扱いやすくすることに重きが置かれているのです。

心の病気をはじめ、様々な疾患を呼び寄せるストレスは扱いを間違うと面倒なものです。生きてゆくうえでどうしても関わるものですから、上手な扱いの方法を学び、共存していけるような道を探してまいりましょう。