孤独感と自分の助けになってくれる存在

他人はどれほど理解してくれるか

困ったときに頼れる存在があるのとないのとでは、その人自身の幸福度やストレスに違いが生じることがわかっています。持っているお金や財産など物質的なものを考慮に入れたとしても、孤独感を感じている人はネガティブになりやすいようです。

ここでは、自分の助けになってくれる存在や、そうした存在から得ている安心感について考えてみましょう。以下に10の質問があります。自分自身にどれほど当てはまるか自問してみてください。

  1. 困ったときに、助けを求めることのできる人があまりいない
  2. 親や恋人、配偶者も、心からは信頼できない
  3. 人の顔色をうかがってしまうことが多い
  4. 守られているという安心感が乏しい
  5. ついアルコールなど、現実逃避できるものを求めてしまう
  6. 人に自分の弱点をさらけ出して相談するのは苦手
  7. 人に頼るより、自分の力でなんとかしようとする
  8. 人に気を遣いすぎるところがある
  9. 自分のことを心から理解してくれる人はあまりいない
  10. 親や育った家庭のことを考えると、気分が沈みがちになる

これらは、自分の中にどれほど安心のよりどころがあるか、また、どれほど守られていると感じているかをみるものです。

貯金や保険でなんとか埋め合わせようとするかも

10の質問のうち、5つ以上当てはまった人は少し不安定といえます。7つ以上当てはまった人は、さらにその傾向が強いといえます。心の安心感が少なく、ひとりぼっちだと感じてしまう度合いが多くなります。

人間が感じる安心感は、幼いころの親との関係からスタートして心の中に育まれてゆくものです。小さい頃からとても愛され、親との安定した関係を築くことのできた人は、他の人との安定した関係も築きやすくなります。

つまり、自分から助けになってくれる存在を求めたり、そのような存在に頼ったり甘えたりすることができます。そうすることによって、孤独感は少なく、自分自身を守ることもできます。

逆に、そうでない人は人に頼りにくいため、何でも自力で解決しようとし、気づくと周囲に頼れる存在があまりいません。他人はあまり信頼できないため、貯金をたくさんしたり、保険に必要以上に加入したりして、なんとか安心感や守られ感を得ようとするかもしれません。

人間には人間が必要

どうしても他の人のことが信頼できず、頼れないと思うとき、私たちは孤立しやすくなります。人間は他人との関わりが必要な生き物ですから、その部分でうまくかみ合わなくなるわけです。

このような普段の無意識レベルの価値観が私たちの認知(物事の受け止め方)に影響を与えています。

頼れる存在があり、安心感を抱いている人は孤立しにくく、物事の受け止め方もポジティブで安定しています。しかし、そうでないと、ネガティブ・不安定になりやすく、孤独感を強めてしまいがちなのです。