ネガティブな人に潜む「くよくよする」傾向

くよくよしてしまう

一口にネガティブな人といっても個人差がありますが、よくあるのが否定的な体験にとらわれてしまい、いつまでもくよくよする傾向です。

最初に注意しておきたいこととして、くよくよと考え、引きずってしまう元となる経験には、トラウマや心的外傷のような、強い種類の否定的な経験によるものもあります。ここでは、そこまで至るものではない、日常生活範囲のちょっとした嫌な出来事が対象です。

ここでは、自分自身が否定的な傾向にとらわれやすいタイプの人間か、簡単にチェックしてみます。以下の6つの質問を考慮してみてください。

  1. つらいことがあってもすぐに忘れるほうだ(Yesなら+1点、Noなら0点)
  2. 誰かとケンカをしてもすぐに仲直りできる(Yesなら+1点、Noなら0点)
  3. 嫌なことより、楽しいことを考えることのほうが多い(Yesなら+1点、Noなら0点)
  4. 同じことをくよくよ考えるほうだ(Yesなら-1点、Noなら0点)
  5. 何か嫌なことがあると、何日も引きずってしまうことがある(Yesなら-1点、Noなら0点)
  6. 人に言われたことを、いつまでも覚えているほうだ(Yesなら-1点、Noなら0点)

以上の6つの質問に答えてプラスマイナスを計算してみると、プラス3点からマイナス3点のどれかに当てはまるはずです。

これは、私たちが否定的な体験にとらわれやすい傾向をみるためのものです。

得点にマイナスがついた人は、否定的な体験を引きずりやすいといえます。

くよくよする傾向はその人にダメージを与える

言うまでもなく、否定的な体験をすると誰でも嫌な思いをするものです。少々落ち込むのは自然なことです。では、どこに違いがあるのでしょうか。

6つの質問の答えの得点がプラスの結果だった人は、否定的な体験でも一晩眠ってしまえば翌朝には忘れてしまうような、とらわれの少ない人です。

一方、とらわれの気持ちが強い人は、生じた嫌な出来事を何年も覚えていて、繰り返し思い出しては、そのたびに不快な気持ちに陥ってしまいます。

そのような人は、否定的な経験から受けたダメージに加え、思い出すたびに不快な思いをするため、ダメージが蓄積しやすく、自分や人に対して不信感や否定的な感情を持ちやすくなります。

気づきにくい

いつまでもくよくよと考え続けてしまう傾向のやっかいなところは、本人がなかなか気づきにくいということです。

嫌な思い出にとらわれている人は、それが必然的な状態だと思い込んでおり、繰り返し考えてしまうことの異常性に疑いを持つことすらありません。

相手がひどいことをしたから自分は被害者で、何度もつらい思いをするのは相手のせいだと思い込んでしまいます。すでにそれがとらわれの罠に陥っている状態なのです。

否定的な出来事により、嫌な思いをするのは誰でもあることですが、何度も繰り返し思い出して不快な思いをするのはその人自身の選択の結果です。そこから解放されるかどうかは、相手ではなく、自分にかかっているということを理解することが変化のきっかけになります。

くよくよと考えてしまう傾向は、自覚と訓練によってコントロールすることができるようになりますから、まずは自分自身の傾向に気づくことが第一歩となります。