自己愛性パーソナリティ障害とは

自分大好き

自己愛性パーソナリティ障害の人は、自分と特別な存在だと思っており、特別な自分にふさわしい華やかな成功をいつも夢見ています。特別な存在である自分に他人は便宜を図ったり、賞賛・賛美し、特別扱いするのが当然だと考えています。

特別な自分にふさわしい、注目を集めるような服装をしたり、有名人や著名人と強力なつながりがあるかのように見せかけたりします。また、社会的地位や一目置かれている存在に自分から近づこうとするかもしれません。

好きな言葉は「天才」「美人」「一流」というような、他とは一線を画するイメージを抱かせるもので、自分の自慢話も好きです。

自分は特別な存在であるという自意識が言葉からも態度からもにじみ出ています。自分以外の特別ではない普通の人たちをどこか見下している感じもあります。ですから他人の成功には嫉妬心を抱きます。

自己愛性パーソナリティ障害の人は自分を認め、賞賛してくれる人たちを周りに置きたがります。周囲からの賞賛こそ彼らのパンなのです。

いずれにせよ、彼らが抱いている途方もない特権意識は、実態とは釣り合わないものです。自分自身のうちで肥大しているだけなので、現実世界で様々な支障が生じてしまいます。

自己愛性パーソナリティ障害の診断基準

以下は2015年6月現在の有効なDSM-5の自己愛性パーソナリティ障害の診断基準です。

誇大性(空想または行動における)、賛美されたい欲求、共感の欠如があり、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。

以下のうち5つ以上によって示される

①自分が重要であるという誇大な感覚(例:業績や才能を誇張する、十分な業績がないにもかかわらず優れていると認められることを期待する)

②限りない成功、権力、美しさ、あるいは理想的な愛の空想にとらわれている

③自分が特別であり、独特であり、他の特別なまたは地位の高い人たち(または団体)だけが理解しうる、または関係があるべきだ、と信じている

④過剰な賛美を求める

⑤特権意識(つまり、特別有利な取り計らい、または自分が期待すれば相手が自動的に従うことを理由もなく期待する)

⑥対人関係で相手を不当に利用する(すなわち、自分自身の目的を達成するために他人を利用する)

⑦共感の欠如:他人の気持ちおよび欲求を認識しようとしない、またはそれに気づこうとしない

⑧しばしば他人に嫉妬する、または他人が自分に嫉妬していると思い込む

⑨尊大で傲慢な行動、または態度