演技性パーソナリティ障害 接し方

演技?

演技性パーソナリティ障害の人にどのように接したらよいのでしょうか。大きく分けて2種類の選択肢があります。それは、これからも演技性パーソナリティ障害の人とつながりを保っていくか、縁を切るかです。縁を切るつもりがなくても、これから述べるある選択をすることによって絶交状態へ至ります。

その演技性パーソナリティ障害の人との絶縁状態に至る選択とは、相手の演技を暴くことです。ついでに周囲の人々にも知らせるとより相手は激昂します。その演技が見抜けるあなたは、いつまでも芝居に踊らされるのに嫌気が差すかもしれません。本当の相手の姿に接近しようとして、相手の演技を無理にでも破ろうとするかもしれません。

しかし、どのみち演技性パーソナリティ障害の人の演技を暴くことはその人のアイデンティティを剥奪するような強制行為として本人から100%の反感を買います。しかも演技であることを見抜けない多くの人々は、演技性パーソナリティ障害の人の味方につき、演技だと主張するあなたが悪者になる可能性が大です。

相手の演技に上手に付き合う

演技性パーソナリティ障害の人の演技は彼らが生きていく上でのすべてです。彼らとの上手な接し方は、その演技に付き合うことです。彼らの演技への付き合い方に気をつけることがポイントになってきます。

演技性パーソナリティ障害の人はその演技によって、周囲の人たちをあっと驚かせ、賞賛や関心や注目を集めることを何よりの生きがいとします。初見では、インパクトが強く、演技性パーソナリティ障害の人の思うままの反応をする人が多いでしょう。

演技性パーソナリティ障害との上手な接し方を探るあなたは、何回か接して、演技であることに気づいたのかもしれません。ですからここは、一歩引いて冷静になり、その演技に振り回されないようにすることが大切です。

表面に見える演技ではなく、その裏側、内側にあるものに目を留めるようにしましょう。基本的に演技は、自分への関心や愛情を求める行為なので、そこの部分をどう満たせるかに注目して接することがカギになってきます。根本には、内に秘めた虚しさや寂しさがあります。

愛情飢餓が根本にあるゆえ、こちらの批判的な言動は彼らにとって人格を否定されたように受け取られ、関係を難しくします。ですから、彼らの注目や関心の欲求を満たすと同時に、外見的なことだけでなく、内面的な特質や魅力への評価を前面に押し出すと、安定した関係を築きやすくなります。

身体症状に対処する

人間は強いストレスを感じ続けたり、心に愛上飢餓などがあると、身体症状になって表れることがあります。演技性パーソナリティ障害の人にもこれは当てはまります。その症状は様々で、頭痛や腹痛などの痛みから、疲労感、しびれ、悪寒、けいれん、意識喪失、突然歩けなくなるなど、びっくりするようなものもあります。

彼らにとって、できるだけ多くの人に注目されることが重要なため、家に閉じこもる引きこもりのような生活は、ストレスとなり、うつや過食を引き起こします。評価や注目へつながるような対外的な関わりを生活にバランスよく取り入れたいところです。

大抵の場合、こういう状況は演技性パーソナリティ障害の人が休息や愛情を求めているサインです。ですから、とりあえず休ませるようにすることです。

ここで注意しなければならないのは、「どうせ演技だから」、「病院で異常なしと言われたから放っておいても大丈夫」と何もせず、放置してしまうことです。また、休ませた時に体調不良だからといって、好き勝手させてはいけません。

実際に風邪を引いた人が、治るまでおとなしく寝ているなどの行動制限を受けるのと同じように、身体症状がよくなるまできちんと行動制限をしましょう。自分の不調には責任をもたせることが大事です。サポートしつつも、あくまで本人に回復する主役を担ってもらいます。

演技性パーソナリティ障害の人の内側には小さく、自信のない本人が常にいますから、演技に上手に付き合いつつ、真の当人を大切にしてあげましょう。