統合失調症 なりやすい性格

性格

統合失調症になりやすい性格というものがあるのでしょうか。たいていどんな性格の人でも発症しますが、実際の患者を分析してみると、頻度として、ドイツの精神医師エルンスト・クレッチマーの提唱した「統合失調症質」(シゾイド)の人がなりやすいと考えられています。

非社交的 内向的 受け身

それは、非社交的で、内向的、思索的、一人でいることを好み、神経質、繊細、どこか世間離れしたような感じを持ち、体型はどちらかというと痩せ型といったものです。

基本的に受け身で、自分から意見を主張したり、積極的に他人と関わりを持ったり、不満を訴えたりすることが少なく、相手からの関わりには応じるといった特質が共通しています。

子供時代の印象は、「聞き分けの良い、いい子」「あまり手のかからない優しい子」といったものが多いようです。

また、統合失調症の人に聞き取りを行なうと、子供時代にいじめを受けた経験を持つ人が高い割合で見出されます。攻撃されても反撃せず、自分から助けを求めようとしない生来の性格がいじめの対象になりやすいと思われます。

男女比でみる

男女比で見るとき、その有病率に大きな差はないようです。ただ、男性のほうが早くに発症するようで、男性の場合、発症年齢のピークは15~25歳となっています。

一方、女性の場合は発症年齢のピークは、25~30歳となっています。少しだけ女性のほうが平均発症年齢が高くなっていますが、その分だけ発症までに社会経験を積むことができます。

病後の社会適応に有利なのは、平均発症年齢の高い女性のほうです。もともと女性は男性に比べて社交性が高いことや、社会の中に家事や育児といった居場所を見つけやすいため、全体でみると女性のほうが回復が早いようです。

男女に関係なく、発症年齢が遅いほど、予後が良い傾向があります。また、少しずつ進行するタイプのものより、急激に発症するタイプのほうが回復が早いとされています。

ストレスがかかり過ぎると発症しやすい

多くの疾患にいえることですが、統合失調症も、過剰なストレスが長きにわたって続いていたり、人生の岐路となるような大きな出来事があった後に発症することが多いようです。

長崎大学が行なった調査によりますと、統合失調症を発症した人のうち約8割の患者が3ヶ月以内に結婚や失恋、入学や就職、死別などを経験していたことがわかっています。

もともと遺伝的な要素を有していたり、脳の神経伝達の障害を少し持っている人がこうしたストレスのかかる出来事をきっかけに、ついに統合失調症を発症するものと思われます。