依存性パーソナリティ障害 特徴

おんぶ

依存性パーソナリティ障害(Dependent personality disorder、通称DPD)にはどのような特徴があるのでしょうか。

自己主張が苦手で人に頼る

このパーソナリティは自己主張ができず、つい相手に合わせてしまいます。主体性に欠け、自分で決断することを苦手としています。

長年そのような生き方をしてきたため、自分の望んでいることや主張がよくわからない、ということもあります。

言葉を変えれば、出しゃばらず、控えめで、両親や夫の言うことによく従うというように、家庭に入る女性にはもってこいの特質です。

一人が苦手

依存性パーソナリティ障害の人は一人が苦手で、いつも一緒に過ごす誰かを求めます。自分に向き合いたくない背景には自分に対する評価の低さもあります。

とにかく孤独を感じやすく、一人になるとすべてがとてもつまらなく、空虚に思えるため、誰かと一緒にいることで一人になりたくない自分を紛らわそうとします。

恋人を選ぶにしても、とにかく孤独が嫌なので、自分に優しくしてくれる人ならだれでもいい、といったような基準で不釣り合いな人を選んでしまうこともあります。

「この人なしでは生きていけない」と思っているにもかかわらず、実際に別れると、すぐに新しい相手を見つけてくっついたりもします。

相手に依存し、別れるのが苦手なので、たとえば恋人や夫からDV・その他のひどいこともされても別れられない女性にこの障害がよく見られます。

本人からすれば、相手に強く依存しているので、明らかな不釣合いであっても気づきにくいのです。

調子を崩しやすい

彼らの前から依存対象がいなくなるとどうなるのでしょうか。たとえば、結婚を機会に親元を離れた場合や、恋人や配偶者が離れていくなどして依存対象を失う場合などです。

そのような状況の変化にはめっぽう弱く、うつ症状が表れたり、不安障害、強迫性障害、パニック障害、その他の身体的な疾患などが発症することもあります。

子供に依存していた親が、子供の巣立ちをきっかけに空の巣症候群になったりもします。損失体験がきっかけとなって合併症が生じる場合もありますが、すでに他の疾患が併存していることもあります。

断れない

この障害の別の特徴は、「NO」が言えないことです。頼まれごとや要求に対して、たとえそれが酷な内容であっても断ることができません。

なぜ「NO」といえないのでしょうか。このパーソナリティ障害の人は、他人に頼らないと生きていけないと思い込んでいます。拒否すれば見放されたり、嫌われるのではないかという恐怖が根底にあります。

人に嫌われるのを極度に恐れるあまり、断るのが正しいとわかっている場合でも断れないのです。そのため、悪い人に利用されたり、搾取されたり、高額商品を買わされたりといった損失も生じます。

長所

このような依存性パーソナリティ障害の特徴も目先を変えれば様々な長所がみえてきます。たとえば、人のことを気遣い、思いやる気持ちを持っています。また、相手の気持ちを察する高い能力があります。

依存という特性上、人の言うことをよく聞き、甘え上手で敵を作りません。そのため、組織の中で和を保ちながら他人のために時間や労力を惜しまずに使うことができます。そして、家族や友人も大切にします。