ADHD 褒める・援助の手を差し伸べる

praise

褒める

注意欠陥多動性障害を持つ子供たちは時々、個性的なこと、また、理解しにくい奇妙なことを行ないます。ですから、親はとがめたり、あざけったり、しかりつけたり、怒りを爆発したりしがちです。

叱るのは「目的」ではなく一つの「過程」、教え諭す「手段の一つ」ですから子供を対象とする場合には普通、何度も繰り返さなければなりません。正しい叱り方は親子間に信頼と温かさと安定性のある環境を育みます。

ですから、必要な時は説明した上で叱るとよいでしょう。叱る親は、すぐに結果を求めたくなるかもしれませんが、子育てについては,すぐに効果の上がる解決策などありません。

子供たちの学び方というのは、「徐々に時間をかけて」だからです。どんな子供でもきちんと育て上げるには多くの世話と深い愛情、それにたくさんの時間と労力が求められます。手のかかる子供の場合は特にそうです。

次の短い言葉を覚えておくと役立つかもしれません。

「本気で思っていることを言い、言ったことについては本気になりなさい。行なうと言ったことは行ないなさい」

言動に心配なところのある子供を扱う際、問題の中で最も扱いにくいものの一つは注意を引きたいという子供の自然な欲求です。彼らは良い意味よりも悪い意味で注目を浴びる場合があまりにも多いのです。

しかしりっぱに振る舞ったり、努力したときなどはそれを目ざとく認めて、褒めたりご褒美を与えてあげたりすることが大切です。それは子供にとって大きな励みとなります。

親のその努力はおおげさに映るかもしれませんが、それに十分見合う結果が得られます。子供たちにはどんなに小さくてもすぐに得られる報いが必要なのです。

援助の手を差し伸べる

ADHDを持つ青年の父親である龍之介さんは、同じような立場の親たちにこう述べています。「この問題について学べる限りのことを学び、その知識に基づいて判断することです。何よりも子供を愛し、子供を力づけてください。子供の自尊心の低下は致命的です」。

ADHDを持つ子供が十分な支えを得るためには、父母の双方が協力しなければなりません。ADHDの子供は自分が家庭の中で愛されており、その愛が父母相互の愛から来ていることを知る必要があります。

残念なことに、そうした愛がいつも表わされているわけではありません。ADHDの子供のいる家庭では、そうでない場合に比べて、夫婦の仲がしっくり行っていなかったり離婚したりする例が約3割も高いことが知られています。

ADHDの子供を育てる上では、そうした不和を避けるために、父親が大きな役割を果たすべきです。母親一人に責任を負わせてはなりません。家族ではないとしても、親しい友人たちも大きな支えになれます。どのようにですか。

龍之介さんは、「親切にし、表面に表われていない事柄を見るようにすることです。その子を知るようにしてください。親たちとも、どうしているか、毎日どんな問題と闘っているかを話し合ってください」とアドバイスしています。