愛着障害「助けを求めない、または求めすぎ」「向上心が弱い」

発達は安定した愛情や環境の中で行われていくものです。そんな中で愛着に障害があると、発達も当然影響を受けます。発達してゆくべきものは多く存在し、その分野は多岐にわたります。

たとえば、基本的な行動のコントロール、自律神経系、学習、感情、共有、協力、トラブルへの対処などです。そのひとつに、困難にぶつかったときの対処能力があります。

困難に一人で対処しようとする

安定した愛着スタイルの持ち主は困難が生じた時、できるだけ自分の能力で対処し、それでも難しい場合は助けを求めたり相談したりして、周囲の助力を求めるものです。

ところが、回避型の愛着障害があると、基本的に誰かの助けを求めるというスタイルがないために最初から最後まで自分で対処しようとします。

解決が自力だけでは困難だとわかっても助けを求めようとしないため、やがて限界を超えてしまい、自分自身がつぶれてしまいます。

「助けを求める→助けてもらえる」という人への信頼の部分が未発達なため、そのような行動様式になってしまいます。

ストレスに直面した時に人を求めすぎる?

上記でもあるように回避型の愛着障害を抱えると、困難に直面したときに誰かの助けを求めるという姿勢はありません。助けを求めないばかりか、困難などでストレスが高まると人との接触を避けようとします。

安定型の愛着スタイルを持つ人の場合、不安やストレスが高まった状態では、信頼している相手に相談したり、同情してもらいたいと望みます。

では、不安型の愛着スタイルを持っている人の場合はどうなるのでしょうか。あまりにも不安が強いために人への寄りかかり方が異常に強くなります。

誰かにずっとそばにいてもらい、話をしたり、身体に触れてもらってないと不安でたまらないという極端さを示します。

向上心や自己肯定が弱い

親からいつも肯定され、親の喜ぶ姿を見て育った安定型の子供は、自己肯定することが容易です。自分への自信があるため、失敗をおそれずに目標に向かって積極的に取り組んでいくことができます。

愛着障害を抱えた人はその点、向上心や自己肯定感が乏しい傾向にあります。親から否定されたり、関心をあまり持たれずに育ったため、何事においても本気になって取り組んでいこうという向上心を持ちにくくなります。

自分の努力が常に喜ばれ、自分自身が常に肯定されてきた経験が弱いために、勉強であれ仕事であれ目標に向かって努力しようという意欲が湧いてこないのです。