回避性愛着障害 自己表現が苦手

0

回避型愛着障害の人は、周囲との接触を避ける分、自己表現能力があまり発達していません。

コミュニケーションの機会が少ないため、会話において微妙なニュアンスを正確に理解したりするのも苦手で、間違った解釈をしてしまうこともあります。

その場の空気が読めないこともあります。愛情のサインに無頓着で、ほとんど気づきません。そのため、周囲からは、鈍感だと思われがちです。

表情が乏しい

自己表現が苦手ということは表情が乏しいということにも表れます。なかでも、喜びの表現と関心を示す表情が薄いようです。

不安型愛着障害の人が不安なときに示す表現や表情が過剰になりやすいのとは対照的です。周囲の人からは、反応があまりないと言われるかもしれません。

表情と気持ちが違うことも

実際の気持ちと表情が食い違っていることも回避型愛着スタイルの人には見られます。通常であれば、気持ちと表情は一致しており、うれしい時にはうれしそうな顔、悲しい時には悲しそうな顔をするものです。

ある実験で短い映画を見てもらい、その時の表情を録画し、本人にどのような気持ちだったか尋ねました。安定型愛着スタイルの持ち主は、気持ちと表情が一致していました。

ところが、回避型愛着障害の人は、表情と実際の気持ちが一致しておらず、録画で見た表情は悲しそうにしているのに、実際の心の中は怒りを感じていたなどの不一致が見られました。

このように、感情と表情が違うということが回避型の人には生じます。

聖域

では、回避型スタイルの人がすべてのことに対して自己表現しないかというとそうではないようです。個人差がありますが、回避型スタイルの人は仕事や趣味などの何らかの領域で自己主張する傾向があります。

普段はあまり主張しないためにその人のこだわりがどこにあるのか、わかりやすいかもしれません。他の分野で表現しない分、自分の中の聖域ともいえるこだわりの部分があるのでしょう。