寂しさに負けないためには自尊心が大切

わけもなく寂しくなることがあるでしょうか。また、自分はひとりぼっちだと寂しく思うことがあるでしょうか。誰でも寂しく思うことはあるものです。大抵の場合、孤独感は一時的なものですが、時として慢性的なものとなり、終わりなく続く寂しさのためにどうしようもない時があります。

原因を探る

深い孤独感やどうしようもない寂しさを乗り越えてゆくためにまずすべきなのはその原因を探ることです。専門医や薬による治療が必要な心の病の可能性もあります。しかし、一般的に孤独感の原因として一番多いのは、自尊心の弱さです。言い換えると、自分自身のことがあまり好きではない状態だと寂しさを感じやすいようです。

ある研究によりますと、いつも寂しさや孤独感を抱いている人に共通していることとして、「わたしはつまらない人間だ」、「自分には魅力的なところがない」、「わたしには何のとりえもない」といった考えがあるようです。

自分のことが嫌いなため、人と打ち解けることに難しさを感じ、自分の殻に閉じこもり、結果として悶々と苦しんでしまいます。原因がわからずに日々弱っていき、本当に心の病気になってしまうこともあります。

良い自尊心を育てる

世の中には劣等感のかけらもない自信に満ち溢れた人がいます。自分の容姿や能力や資格、お金や持っている物を誇らしげに自慢し、他の人を平気で見下します。そのような人の自尊心は実際の価値を上回る、度の過ぎたものです。接していても気持ちのよいものではなく、陰で嫌われます。そのような人にはなりたくないものです。

行き過ぎた自尊心は嫌われますが、ある程度自分を好きになることは大切です。できることの一つは、現実的な見方をすることです。たとえば自分の容姿が嫌いだと思っても、それを変えることは困難です。同様に、自分の境遇や過去など、変えられないものについてくよくよ考えないことです。「もし…だったら…」と考え続けないことは助けになります。

質の良い自尊心を育てるには、不安定なものの上に自分の自信を築かないことも重要です。自分が誰かに認められたり、好かれたりすることは自信につながりますが、それを自尊心の主な理由とするのは賢明とはいえません。そのような支持がなくなってしまえば、その人の自尊心は崩壊してしまうからです。自尊心を育てる上で一時的にそれらは役立ちますが、あくまで補助的な位置です。

他の人のために何かをする

米国立精神衛生研究所から出された「寂しさを感じている人への一番良いアドバイス」は、「他の人に溶け込むように」というものでした。結局のところ、自分から何らかの行動を起こさなければならないのです。じっとしていては何も変わりません。他の人に注意を向けるとき、人は自分の寂しさを忘れることができるようです。

ゆがんだ思考の型に気をつける

考え方の癖というのは誰にでもあって、それまで生きた人生の中で身につけたものです。人によっては消極的な思考パターンを持っており、それが自尊心を弱め、寂しさを強めてしまうことがあります。ですから、ゆがんだ思考の型に注意する必要があります。自尊心を低下させる思考の型というものがいくつかあり、それには以下に示すようなものがあります。

100か0か思考:物事の白黒をはっきりつけたがり、選択肢が白か黒しかありません。100点でなければ、何点であっても0点と同じだと考えます。完璧でなければ、自分は敗北者なのです。

良いことも良いことと認めない:良いことがあってもそれを認めることができず、「たいしたことではない」と過小評価しがちです。ほんの少しの失敗や間違いに目を留めて、全体をマイナスイメージで捉えがちです。

すぐに結論を出す:自分の感覚ですぐに他の人から嫌われていると性急に判断してしまうことがあります。確かな証拠がないにもかかわらず、独断的に決めつけてしまいます。また、物事はうまくいかないだろうと最初からマイナスに決めつけてしまいます。

自分への当てこすり:何か悪いことが生じると、自分に非がないにもかかわらず、自分のせいだと勝手に決めつけてしまいます。

最大化もしくは最小化:自分の間違いや他の人の成し遂げたことを過大評価したり、自分の長所や他人の失敗を過小評価したりします。