統合失調型パーソナリティ障害

統合失調型パーソナリティ障害

統合失調型パーソナリティ障害(英語: Schizotypal personality disorder)とはいったいどのようなものでしょうか。

これは統合失調症に近い、または同じ遺伝子特性がありながらも、何らかの発病を抑制する要因によって統合失調症が発症していない状態です。

統合失調症の不全型ということもできます。

人口の約3%がこの障害を抱えているとみられています。

原因は他の多くのパーソナリティ障害と違い、遺伝的なものです。

特徴

統合失調症の前段階ということで、統合失調症と似たような特徴があります。

・奇妙

・独特

・風変わり

・マイペース

・身だしなみなどに無頓着

・常識にとらわれない

・非現実的

基本的に奇妙で独特の思考が生活全般に影響を及ぼしています。

一見、何も考えていないようで、実は頭の中で活発な思考が働いています。

統合失調型パーソナリティ障害の人の話や考えは非常に変わっています。

事情を知らない人が普通に接していると、常識の範囲からずれていることが多いため、摩擦が生じたり、変人扱いされて互いの間に溝が生じやすくなります。

人間は異質なものを排除しようとする自然の傾向を持っているので、統合失調型パーソナリティ障害の人は孤立したり、疎外されやすい面があります。

また、統合失調型パーソナリティ障害の人は服装や整髪などの身だしなみ、整理整頓などにも無頓着で、周囲の人の目を気にしません。

自分の精神世界を中心に生きているので、世渡りや人間関係を苦手としています。

統合失調型パーソナリティ障害の診断基準

以下は、DSM-5(米国精神医学会(APA)の精神疾患の診断分類、改訂第5版)における統合失調型パーソナリティ障害の診断基準になっています。

A. 親密な関係では急に気楽でいられなくなること、そうした関係を形成する能力が足りないこと、および認知的または知覚的歪曲と風変わりな行動で特徴づけられる、社会的および対人関係的な欠陥の広範な様式で、成人期早期までに始まり、種々の状況で明らかになる。

以下のうち5つ(またはそれ以上)によって示される。

①. 関係念慮(関係妄想は含まない)

②. 行動に影響し、下位文化的規範に合わない奇異な信念、または魔術的思考(例:迷信深いこと、千里眼、テレパシー、または、”第六感”を信じること;子どもおよび青年では、奇異な空想または思い込み)

③. 普通ではない知覚体験、身体的錯覚も含む

④. 奇異な考え方と話し方(例:あいまい、まわりくどい、抽象的、細部にこだわりすぎ、紋切り型)

⑤. 疑い深さ、または妄想様観念

⑥. 不適切な、または収縮した感情

⑦. 奇妙な、風変わりな、または特異な行動または外見

⑧. 第一度親族以外には、親しい友人または信頼できる人がいない

⑨. 過剰な社交不安があり、それは慣れによって軽減せず、また自己卑下的な判断よりも妄想的恐怖を伴う傾向がある

B. 統合失調症、「双極性障害または抑うつ障害、精神病性の特徴を伴う」、他の精神病性障害、または自閉スペクトラム症の経過中にのみ起こるものではない。