愛着障害 健全な安定型

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愛着障害のことを語るときに不安型スタイルや回避型スタイルがありますが、よく対比されるのがこの「安定型」です。安定型というのは、簡単にいうと特にこれといった問題もない健全な人が持つタイプです。

対人関係における安定性

安定型の人は自分が信頼している愛着対象が自分をいつまでも愛し続けてくれることを当然のように確信しています。

本当は愛していないのでは、もしかしたら嫌われているかもしれない、などと思い悩むことはありません。

困ったことが生じても、誰かが必ず助けてくれるという人に対する信頼感が厚いため、気軽に相談したり、助けを求めたりできます。

こうした要因のために、仕事や友人に対して上手に付き合うことができます。ですから、人間関係につきもののストレスを抱えにくいと言えます。

前向き

安定型のもう一つの特徴はその素直さと前向きな姿勢です。人の反応を肯定的に捉え、自分を否定している、自分のことを疑っているのではないかなどと疑ったり誤解したりしません。

自分自身に対する肯定感が基本的にあるため、人によって左右されることがほとんどありません。

自分が相手の意見を否定したり、要求を拒否したりすると相手が傷つき、自分が嫌われるのではないかと心配したりはしません。自分の考えや意見をオープンに語ることは相手を否定することとは別問題なのです。

偽ってまで相手に合わせたり、思ってもいないことを述べて相手を喜ばそうなどとするより、自分の意見をはっきり述べたほうが相手に対して誠実であり、理解し合えると考えています。

意見の違い

安定型タイプの人がオープンに語る結果、お互いの意見が違うということもあります。そのようなときに、何が何でも相手に議論して勝とうとしたり、感情を爆発させたりしません。

相手の主張によって自分が脅かされると受け取らないので、客観的なスタイルのもとに心の余裕をもって、相手への配慮を忘れずにいることができます。

別れ

愛する人を亡くすという悲痛な経験をする場合はどうでしょうか。

そのような場合、悲しい気持ちを抱き、涙するのは当然ですが、無理に悲しみを抑えこもうとせず、まして何事もなかったかのように振る舞うこともありません。

悲しい気持ちに圧倒され、心が不安定になったり、生きていく勇気を失ったりはしません。亡くなった愛する人との思い出を回想し、きちんと悲しみを表現し、その死を受け入れて、やがて乗り越えて前向きに生きてゆこうとします。

子供においても大人においても愛着障害について考える際、この健全な安定型は全体の3分の2ほどの人が占めると言われています。