相談できる人がいないと依存症になりやすい

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現代のストレス社会の中にあって、ストレスとなる問題や悩みに遭遇したとき、それを乗り越えられるか否かは、その人自身の力に加え、その人を支える力によっても左右されます。つまり、問題解決のために他の人の力をいかに借りられるかという要素も関係しています。

困ったときに相談できる人

問題や悩みに対処する上で、私たちは必ずしも自分一人の力で取り組まなければならないわけではありません。人の力を借りてもよいのです。

いつでも相談できる人がおり、誰かの力を借りることができるというだけでストレスに対する耐性は高まり、ストレスは軽減されるものです。

ところが、問題解決が苦手な人ほど、自分だけでなんとかしようとする傾向があります。自分の弱みを見せて相談するのが苦手な人ほど、抱えきれなくなって適応障害などに陥りやすいといえます。

相談できない要因

自分一人で抱え込んでしまい、他の人に相談できない要因にはどのようなものがあるのでしょうか。相談できないのはその人のせいばかりとも言えないようです。

物理的に相談できそうな人が身近にいないということに加え、これまで誰にも甘えてこなかったので甘え方がわからない、他人への頼り方がわからないということもあります。

他人から頼られがちな人でも、自分からは頼れないという人も少なくありません。弱みを見せることに抵抗があったり、人に迷惑をかけてはならないという思いが強すぎたりします。

そうした気持ちや思考は、その人が幼い頃から身につけてきたものです。その人は知らず知らずのうちに、甘えない生き方を強いられてきたのです。それによって、いざ難題を突きつけられると誰にも頼れずに非常な困難を覚えてしまうのです。

依存してしまいやすい

他人に寄りかかれないとなると、どこか他のところに支えを求めることになります。そこで多くの人が頼るのがアルコールや麻薬のような気持ちを楽にしてくれる物質や、気分が高まる行為、インターネットのような擬似的対人関係です。

これらはどれも依存性があります。依存性があるのはそこに安心感が見いだせるからです。依存性の物質や行為や関係を提供するビジネスは、問題に対処する上で、たった一人苦しみを抱える人が多ければ多いほど繁盛するものです。

精神安定剤もかつてないほど使用されるようになっています。もちろん、使わないにこしたことはありませんが、潰れてしまうよりはましです。医師の処方のもとに正しく用いれば、生活を台無しにするような薬物乱用やギャンブル、アルコールなどに頼るよりもずっと安全です。

とはいえ、精神安定剤も依存性がありますから、それがないとやってゆけない状態にならないよう、コントロールのきいた使用法が大切です。

逃避は一時しのぎに過ぎない

これらはどれも問題や悩みからの逃避、一時的な安心を得るためのものです。本当の安定は得られません。本来なら身近な人との関係において頼ったり頼られたりができるような間柄が望ましいといえます。

私たち人間は他の人間と良い関係を持ちながら助け合ってゆくようにできています。隣人との関係がますます希薄になっていますから、せめて友人や恋人や家族など、身近な人を大切にし、時には相談事も打ち明けられるような深い関係を築いていきましょう。