「ストレス」の意味は「ひずみ」

傾いている建物

私たちが普段から普通に使っている「ストレス」という言葉はもともと物理や機械の世界の言葉で、外部からの圧力によって生じる「ひずみ」を意味しています。

たとえば、家は建築士により設計され、大工により建てられますが、新築当初は設計されたとおりに「ゆがみ」も「ひずみ」もなくまっすぐに建っています。

しかし、建てられてから5年…10年…20年と時間がたつと、地盤のごくわずかな変化や住人の扱い方などにより、家がわずかに傾いたり、柱がずれたりと、微小に変化し、新築当時と全く同じではなくなります。

このように、外部から加わる圧力のことを「ストレス」という言葉で表現しています。

外部からの刺激「ストレッサー」

この物理や機械の世界の言葉を「生物の世界」に持ってきたのがアメリカの生物学者ウォルター・B・キャノン博士です。

このキャノン博士は、犬にほえられるネコの実験を通して、生物の精神面・感情面が身体に影響を与えうることを発見し、世の中に発表しました。

ついで、その研究をさらに進め、「医学の世界」にまで発展させたのが東洋生まれのカナダ人、生理学者のハンス・セリエ博士です。

セリエ博士は、外部からの刺激を「ストレッサー」と呼び、ストレッサーによってもたらされた生体の反応を「ストレス」と名付けたのです。

どのようなものがストレスに含まれるか

私たちが普段使っている「ストレス」という言葉、正確にはこの「ストレッサー」ですが、これには次のようなものが考えられます。

①騒音や暑さなど生理的なもの

②悪臭など化学的なもの

③細菌やウイルスなど生物学的なもの

④人間関係や経済的な問題など社会的なもの

お気づきのように、現代の私たちは多くの様々な圧力、つまり、ストレスがかかる世の中で生活しています。

それは人それぞれ置かれた状況により違いますが、人間関係だったり、お金などの経済的な問題だったりします。

目に見えないレベルでも細菌やウイルスが私たちに圧力を加えているのです。

一人ひとり抱えるストレスは違う

あなたが今抱えている問題は何でしょうか?

わかっているものや気付いていないものまで含め、いろいろとあることでしょう。

抱える問題は多かれ少なかれ私たちのストレスとなります。

ストレスを甘く見てはいけないのは、蓄積されていくと私たちの心身に様々な障害を引き起こすことがあるからです。

たまればたまるほど、私たちの体の抵抗力が落ち、心の病気にかかりやすくなります。

うつ病などの心の病気をはじめ、心筋梗塞や狭心症、糖尿病、胃潰瘍、ぜんそくなど、ストレスの多い人ほどかかりやすいといわれています。

まさに、ストレスは万病のもとで、昔からいわれる「病は気から」というのは本当なのです。

一言でストレスといっても、多くの様々な病気を引き起こすものとなるのです。