うつ病の人にしてはいけないことは?

tabuu

自分の家族や友人がうつ病になって、慢性的に元気がないのを見たなら、なんとか元気になってもらいたいと思うものです。では、そんなときにあなたはどのように行動しますか。

うつ病の人が元気がないからと、良かれと思ってかける言葉や行動には注意が必要です。それにはどのようなものがあるのでしょうか。幾つか例を挙げて考えてみましょう。

1.「がんばれ」という励ましの言葉

元気がなさそうなので、「がんばれ」とかける励ましの言葉…本人は、がんばれなくて苦しんでいるので、善意であっても追い打ちをかけることとなり、逆効果となりかねません。基本的にうつ病は「がんばる元気がわいてこない」病気なのです。

2.ストレス解消にカラオケに誘う

カラオケ好きな人がただ落ち込んでいるだけならこれはいいアイデアかもしれません。

しかし、ストレスがたまってうつ病になっているからといって、もうこの段階ではカラオケなどの趣味程度ではストレス解消にはなりません。とてもカラオケに出かけていって、歌える元気はないのです。

3.ほったらかし

こちらがそっと一人にしてあげようと思っても、本人にしてみれば自分から離れていったと孤独感を強めることがあります。

誰かが風邪で寝込んでいる人がいるときに、静かにしてあげることは患者の静養に寄与しますが、距離をあけるわけではありません。

同様に、うつ病の人に対しても、静かにしてあげつつも、気遣いを示しつつ、本人が孤独感を強めないよう、一人ぼっちにならないようにしてあげましょう。

4.「毎日ぶらぶらしている」と怠け者扱いする

うつ病の経験や知識・理解がない人からすれば、何もせず、途方に暮れたような様子をしている本人をみれば、「怠けている」と感じるかもしれません。

しかし、本人にしてみれば決して怠けているわけではありません。うつ病は、「なにもしないこと」が休養となりますから、周囲の人は理解が必要です。

5.朝になったら勢いよく起こす

うつ病は基本的に朝・午前中が最も調子が悪いものです。こちらが起床のタイミングを決めるのではなく、様子を見ながら本人まかせにしてあげましょう。布団の中で午前中ゆっくりするのも本人にとってはある程度の休養になっているかもしれません。

6.気分転換のため、旅行に連れ出す

本人が自分から望み、いろいろな面を考慮して行けると判断するのであれば、小旅行程度もいいかもしれません。

しかし、無理に連れ出す旅行は、うつ病の人にしてみれば負担が大きく、楽しめないばかりか、つらいものとなってしまいかねません。

7.声かけをやめる

うつ病の人に声をかけても本人の調子によっては、返事をしないこともありますし、そっとしておいたほうがいいと思うかもしれません。

しかし、どんなにつまらなそうな表情をしていても嫌がっているのではなく、時と場合はあるものの、基本的には声をかけてほしいのです。

8.「ジョギングでもしてきたら」と運動をすすめる

本人の意欲や体調、うつ病の時期にもよりますが、ジョギングのように運動量が多く、エネルギー消費の激しいものはうつ病の人には酷です。

慢性期になり、症状が落ち着いてきたら、散歩程度ならいけるかもしれません。しかし、本人が義務や苦痛を感じない範囲で楽しめることが大切です。

このように、一般的に落ち込んだ時の対処法として知られているような表面的な対策では、効果がないばかりか、ますます鬱になってしまうことがあります。本人の状態は、気持ちの問題や一晩寝たら忘れるだろうといった一時的なものではないのです。

ですから表面的な対処ではなく、病気をよく知った上での、本人によく合うアプローチを探さなくてはなりません。自分目線ではなく、知識に基づく本人目線の対策が求められます。