統合失調型パーソナリティ障害 克服のために

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一般人口のおよそ3%の人が該当するといわれるこの「統合失調型パーソナリティ障害」、数にすれば3%ですが、実際は大勢の人がこの障害と共に生きていることになります。

克服のためにできることがあるでしょうか。

遺伝的な気質のため、完治は難しいですが、上手に付き合っていくことができるかもしれません。

生活力を磨く

この統合失調型パーソナリティ障害の人は、概して日常の雑務や現実問題の処理を苦手とします。

その独特な考えゆえに周囲との壁もできやすく、孤立しがちです。

しかし、いつも一人で頭の中だけの生活をしていると、しばしば被害妄想や迫害妄想を抱きやすくなります。

自閉的な生活スタイル漬けだと、頭の中で考えがどんどん悪い方向へ向かい、膨らんでゆきます。そうなると、後記にもあるように統合失調症発病のリスクが高まります。

ですから、日常の生活にもっと関わるようにしましょう。

家事や掃除や料理、趣味、ペットなど、頭の外の世界、現実との接触を増やすのは精神衛生バランスを取るうえで良いことです。

加えて、人々とのコミュニケーションも見落とせません。日頃から周囲の人の気持ちにも目を向け、接触をとることは大切です。外界からやってくる様々な考えも良い刺激となるのです。

なかなか興味や意欲が湧いてこないかもしれませんが、頭の中の抽象的な考え方ばかりだと煮詰まりやすく、知らないうちに重荷となりかねません。

雑務、無駄と切り捨てるのではなく、頭の換気を定期的に行うようにしましょう。

発病の危機を乗り越える

統合失調型パーソナリティ障害は遺伝の型が統合失調症と似ているか、もしくは同一という特徴があります。統合失調症の前段階の障害なのです。

そのため、生涯のうち1,2回統合失調症の発症の危機を経験します。

この発病の危機の時期はとても苦しく、人生の試練となります。長い場合、数年単位で続くこともあります。

幻覚、幻聴、憂うつ、被害妄想、関係妄想(日常生活の中で生じる何気ないことや、他人の会話、遠い所で起こった事件など、実際には自分と全く関係のないことを自分に関係があることだと確信する心境)などの統合失調症気味の症状が表れます。

この時期にはあまり無理をせず、休息寄りの生活を行うことが大切です。ただでさえ発症の危機と戦っているのに、他の余計なストレスを加えないことが統合失調症の発症を回避する助けになります。

この時期さえ乗り越えるとかなり楽になり、喜びを再び経験することができるようになります。