末っ子の特徴

末っ子

第一子や次男・次女などの中間子に加え、ここでは末っ子によく観察される特徴について注目しています。

末っ子の最大の特徴は下に弟や妹がおらず、親の愛情を独り占めできるということです。長子や中間子は下に弟や妹が生まれると、親の世話の比重がより弱い存在に置かれるため、後回し気味になります。

親の側も「この子が最後の子」ということや、ある程度子育ても経験済みということで、ゆとりをもってより愛情深く育てます。

兄や姉に言わせると、末っ子に対する親の子育ては「自分たちの時と比べて甘い」というわけです。結果として、母子分離が遅れやすく、長子以上に甘えん坊で、おっとりした、依存的な性格を形成しやすくなります。

可愛さ

末っ子の別の特徴は、衝突を避け、うまく立ちまわる能力が発達していることです。兄弟姉妹の中で一番下っ端である末っ子は、まともに力で立ち向かっても太刀打ちできないことを早くから学びます。

ですから正面対決は避け、人に合わせたり、甘えたり、気に入られることによって自分の居場所を確保します。

また、兄・姉たちを取り巻く人間関係を観察することができるため、空気を読むことが上手く、誰ともぶつからずに立ちまわることに長けています。家族の中でみんなから可愛がられて育った末っ子は、多くの人からも愛されるキャラクターへ成長する場合が多いようです。

自信のない、不安がちな末っ子のケース

末っ子は母子分離が遅れやすい傾向にありますが、この母子分離が遅れてしまうと、末っ子に別の特徴を生じさせることになります。

それは、不安感が強く、いつも気を使いすぎて疲れやすいという気質です。母子分離不安とは何でしょうか。それは簡単に説明しますと次のようなものです。

幼い子どもにとって母親はとても重要な存在です。その年齢の子どもにとって、母親がこの世から存在しなくなること以上に悲しい出来事はありません。

個人差がありますが、生後数ヶ月経過した頃~2歳頃の間、母親の姿が見えないだけで子どもは不安になり、激しく泣き叫んだり、オドオドして母親を求めます。

その時に子どもの前に現れた母親が厳しく叱ったり、突き放したりすることなく、豊かな愛情をもって子供を受け入れてなだめると子どもは安心します。

この時期にこのことを繰り返すことにより、やがて子どもは母親がある程度離れていても安心して行動できる自信を身につけるのです。

逆にその時期、母親がいつも叱ってばかりいたり、はねつけたりして、子どもの感情を受け入れなかった場合、子どもは母親の愛情を受けることができず、不安なままです。

そうしたことが繰り返されることにより、自分に自信の持てない、不安を抱きがちな人格が形成されます。

その他の要因として、両親の不和、離婚、母親の入院や仕事などによる不在、置き去り、育児放棄、迷子、親の冷淡や暴力、無関心といったような、子どもにとって強烈な不安材料が存在した場合も母子分離の問題になることがあります。

それはその子が大きくなってからも後引く性格の一部となります。

また、親が年をとってから生まれた末っ子にありがちなのは、親の側が過保護に育てることです。過保護すぎると、自己コントロールの低い、未熟な人間を形成してしまうことがあります。

このように、母子分離の失敗や過保護などの要素がある場合、ストレスにもろく、自己コントロールに欠け、溺れやすい性格の末っ子になるケースもあります。