意思疎通の障害
統合失調症の症状のひとつに「意思疎通の障害」があります。
これは普通の会話をしていても、途中で急に変化し、はじめて話すかのようによそよそしくなったり、こちらから話しかけない限りまったく話さない受身の会話になったりする状態です。
特に普段の意思疎通で可能な感情のやり取りができなくなります。無表情、無感覚のコミュニケーションで、コンピューターのような機械的な反応になってしまう特徴があります。感情が欠落した会話になるため、会話は続かなくなります。
清潔さに無関心
そのほかの症状としては、きれい好きだった人が統合失調症になったとたんに、風呂に入らなくても平気、家がごみ屋敷になっても平気、毎日同じ下着でも平気と、清潔さにまったく関心を無くしてしまうことがあります。
入浴はしない、髪はぼさぼさ、顔は何日も洗わない、歯磨きもしないということになり、不潔なわけですが、本人はまったく気にならないのです。
統合失調症の患者を観察すると、行動、発言、思考、表情など、周りから見て、明らかにおかしいと感じるようになります。
ここであげたような症状が一度に全部そろって出るわけではありませんが、こうした言動が観察されるようになれば、さらに病気の度合いが進む場合が多いので、「統合失調症の疑いあり」ということで早めに専門の医者の診断を受けたほうがいいでしょう。